Fate/stay nightの音楽

樹海といえば

    絶賛好評放送中のFateシリーズ

    現在放送されている春アニメの中で一番期待がかかっているものといえば、何と言っても【Fate/stay night[Unlimited Blade Works]】だろう。こちら、昨年10月から放送が始まって現在は第二期シーズンという、今流行りの隔シーズンの後半が絶賛放送されている。当然ながら鑑賞している人も多い上、先月発売された第一期を全話収録し、さらにTV版で放送されなかったオリジナルエディション版となるBlu-Ray Boxも発売された。この作品、実は歴代のBlu-Ray Boxでも一番の最高金額として発売された商品だったとのこと。それはそれで凄いが、そんなものを平然と当日に諭吉様を叩いて購入していく人が沢山いたこともあって、売上も前作アニメと同様に大好評となっている。

    最早留まることを知らないFateシリーズだが、今放送されている作品については情報開示がなされた時はかなりの波紋を呼んだもの。そもそも、現在アニメを制作している制作会社は徳島を拠点としている『ufotable』は前作のFate/zeroだけでなく、Fateシリーズを制作している『TYPE-MOON』作品を何度か映像化していることもあり、馴染み深い人も多いはず。筆者もそういった関係から物凄く期待していたわけだが、現在放送されているアニメに対して過剰な期待を寄せすぎていたことは否めない。というのも、現在放送されているアニメは数年前に劇場アニメとして公開されているからだ。そのせいもあって、ネット上では『そう来るか!?』といった反応だったが、制作会社曰く、既に一度制作されているエピソードを映像化してもという抵抗感があったと語っている。

    そう言われるとそれも有りだと納得してしまうのだから、オタクとは単純なものだ。また文句を言いながらちゃっかり見てしまい、やる気の本気具合に圧倒されている視聴者も多いはず。本当に最新技術をこれでもかと盛り込んでおり、Fateシリーズとしても歴代最高レベルといっても過言ではないのかと、そう思わせるものとなっている。この後に控えている同制作会社が担当する劇場アニメ作品にしても、ネットではお祭り騒ぎとなって大いに盛り上がったのも懐かしい。

    何だかんだでFate/stay night[U.B.W.]も大好評を博し、この後に待っている結末を大半の人は既に知っているがそれでも待ち遠しく毎週を楽しみにしているため、本当に楽しませるのが上手だと感心してしまう。

    忘れてはならない第一期作品

    現在のFateも確かに面白いが、これはこれだ。忘れてはならないのが、今から9年ほど前に放送されたFateシリーズ一番最初のアニメ作品『Fate/stay night』の存在あってこその話だ。今更といわれるかもしれないが、アニメで声優を担当している人たちはこの頃からずっと変わっていないのも印象的、だからこそなおのこと9年前の作品をリアルタイムで見ていた人、レンタル作品で見ていたことを思い出す人も皆、現在放送されている作品を大いに楽しむことができている要因になっている。

    そういう意味でも凄いと思う、制作会社が違うため絵コンテが異なる点を追求するのは禁句としておこう。ただ当時にすれば斬新な作品であることは間違いなかった。それもそう、そもそもこの作品が一体何から始まったかという歴史を紐解いていくと、その凄さを改めて証明されてしまう気分だ。その点についてはまた別の機会にしておくとして、今回はそんなFateシリーズの中でも特に作品の世界観を盛り上げてくれる存在である『音楽』に焦点を当ててみる。

    今放送されているものについてもそうだが、まずは第一期作品で奏でられた音楽からだ。

    全体のBGMもやはり凄い

    作品を知っている人なら存じ上げていると思うが、この作品見た目以上に中々ハードな世界観となっている。何せ物語がシリアスであり、伝奇として怪奇な部分を孕んだ物語となっているため、基本的に鬱蒼とした世界が展開されていく。第一期の音楽もそれらを強調するように、音楽には音響監督の指示によって、

    • ケルト風の楽曲
    • 古代ギリシャ、エジプト風味の楽曲を制作

    こういった異文化における音楽文化を表現する独特なエスニックな雰囲気を醸し出すものを制作した。それにより作品が時に明るい表面を見せながらも、そこからハードな展開になる瞬間に急転直下する音楽の過激さとシリアルさは、当時のアニメからすれば中々考えられなかったものだろう。この時も作品は一大旋風を巻き起こし、その年のアニメの中では一番の注目作として人気を集めた。

    樹海というアーティスト

    そんな第一期のFateを盛り上げたアーティストの一人として『樹海』という音楽ユニットがいた。大阪を中心に活動していたが、2008年に活動休止となって以降は現在まで目立った動きを見せていない。当時もそこまで極端に注目を集めているといったことでもなかったが、そんな時に第一期のFateでエンディング曲を担当することで全国規模で知られるようになった。オタクの人々にすればアーティスト名こそ知らないという現実があっても、楽曲名である『あなたがいた森』で気がつく人も多いだろう。

    この『あなたがいた森』でメジャーデビューを果たした樹海はオリコン初登場16位を記録し、最高の出だしを切ったと思われたがそれも長くは続かなかった。だが表舞台に出られることになっても脚光を浴びること無く消えていく人がごまんといる世界で、Fateシリーズという後に超人気アニメとしての地位を確立することとなる作品でエンディングを歌えたという事実があったからこそ、大いに活動できた事実も含めれば申し分ないはず。

    ただその分Fate/stay nightという作品が強すぎたせいもあって、アーティストとしての活動も上手く行かなかった点もお馴染みではある。ただFateシリーズを第一期から知っている人にすれば樹海も大事な作品を唄い上げた貴重なアーティストとして見られている、に違いない。

    多くのアーティストが生まれている

    ただ樹海の人気が出なかったのは当時、まだオタクという文化がネガティブなものとしてしか取られていなかったという社会の影響もあるだろう。今でも確実に売れるというわけではないが、それでも地道に実力が評価されれば今でも活動している人達はたくさんいる。デビューという足取りに関しては文句なしだったものの、まだ世間一般からすれば冷たい視線を向けられても仕方がない時期だったことは否定出来ない。そういった点を含めて考えると活動休止になってしまったことは残念に思える。

    そんな樹海だが、このユニットだけが注目どころというものではない、それ以外にもFateシリーズをキッカケにして夜に登場した人もいれば、益々の活躍を思わせる楽曲を発表した人達もいる。そんな人達を紹介していこうと思うが、まずはFateシリーズのアニメ原点である第一期で活躍した人を中心に紹介していこう。

    といってもそこまで多くはないのだが、次に紹介する方はもはやこの方を置いて他に誰がいると、そんなFate/stay nightとも関係が深い女性アーティストについて話をしていこう。

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